いくら他人に気を使えるような人でも、カップルや夫婦など親密な関係になればなるほど、お互い気を使わなくなってしまいます。
相手に何かしてほしい時に、他人にだったら優しく丁寧に言うのに、パートナーには乱暴に強く言ってしまう人も多いでしょう。
しかし相手にとってはそれが不満となり、徐々に年月をかけて蓄積していきます。
それがチリも積もると、別れる原因になってしまうこともあるのです。
命令を止めてお願いをする
相手に物を頼むときに命令口調になっていませんか?
「ちょっと早くしてよ!」
「そこどいて!」
「爪きり取って!」
「ビール買ってきて!」
「部屋片づけといてよ!」
無表情でこのような言い方をすると、相手を不快にします。
特に男性はプライドが高く、命令や指図されるのが嫌いな方が多いです。
そして逆に、偉そうに命令口調になってしまう男性も多いです。
命令とは逆に、男性も女性もお願いされると、やってあげたくなるのが人間の心情です。
相手に本当にやって欲しいのであれば、命令や指図ではなく、お願いをするように質問形にしてみましょう。
「早くできる?」
「どいてもらっていい?」
「ビール買ってきてもらえる?」
「部屋片づけておいてもらっていい?」
疑問形にしてお願いすると、相手も「オッケー」「いいよ」となります。
つまり相手に選択の余地を与えているのです。
人は命令を拒絶する
「あの人は何度言っても言う事を聞いてくれないんだから。」
「やるなって言ってるのに何度も同じことをする。」
そういって相手に不満を持っている人は、あなたに原因があるのかもしれません。
子供だって命令されると余計ひどくしたり、逆のことをしたりします。
人は誰でも言う事を聞きたくありません。
命令や指図に反発したくなるのです。
特にイライラしながら命令されると、余計反発したくなります。
もしもどうしても相手に何かをして欲しいのでしたら、お願いをすれば相手のプライドも傷つかず、あなたのためにしてくれるかもしれません。
人は感謝されると応えようとする
「〇〇してくれる?」というよりも、もっと効果的なお願いの仕方があります。
それは感謝を伝えることです。
よく「落書き禁止!」という張り紙の周りが、落書きだらけだったりするのを見たことがありませんか?
それはまさに人の反発心が表れた行動です。
逆に、コンビニのトイレなどには「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」と張り紙があります。
あれは「トイレを汚さないでください」と書いてあるよりも効果的なのです。
人は感謝されると、それに応えようとします。
ですから、何かお願いする時も、
「〇〇してもらえると助かる」
「〇〇してもらえるとありがたい」
などとお願いをして、「やってくれたら感謝します」という気持ちを付けることで、相手も「いいよ!あなたのためにやってあげるよ!」という気持ちになるのです。
夫婦や恋人になると、無意識のうちに相手に命令してしまうことも多いようです。
「ちょっと醤油取って」
「クーラー付けて」
「お風呂入れて」
などというのも命令の一種です。
やってもらって当たり前という態度を示したら、相手が不快になるのは当然です。
やってもらったら「ありがとう」と感謝の言葉をきちんと言えば、相手もやってあげたという満足感が得られるのです。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉は夫婦やカップルでもあてはまる事なのです。
大切な相手ほど、感謝を伝えることを忘れないようにしましょう。