私達夫婦は結婚してから8年、お付き合いの時期も入れると10年になります。
しかし、いまだに毎日のように1時間以上話をしますし、ほとんど喧嘩もしない、とても仲の良い夫婦だと思います。
それでも時折言い合いになる事があります。
そんな時のパターンは大体同じです。
お互いがイライラしてしまう原因と言うのは、やはり男女の考え方や行動の違いなのです。
そして男女以前に、お互い他人な訳ですから常識も非常識も違うわけです。
そんな2人が、「どうして〇〇なの?」「直してくれないと困る。」と思っているのは、本当は自分のエゴなのです。
相手からしたら気にもならない事を、「私が気になるから、私に合わせて直してほしい」と言っているのです。
「それが常識でしょ!そんなの当たり前でしょ!」とお互いが思うのです。
しかし、それは正義でも正しい事でも何でもない事がほとんどなのです。
・・・そう分かっているつもりの私たち夫婦でも、ちょっとした言い争いをしてしまう時があります。
その時の喧嘩ネタは大体パターン化していますので、そのネタを5つご紹介します。
どうしていつも〇〇なの?毎回〇〇だよね?
昨日もこんなやり取りがありました。
妻「トイレットペーパー切れてるのに、しょっちゅうそのままにするよね?気付いたら換えて欲しいんだけど。」
私は、トイレットペーパーが切れたら、当然新しいトイレットペーパーに換えています。
しかし、妻は「しょっちゅう」と言うのです。
私「え?しょっちゅう?それ俺じゃないよ。基本的にいつも切れたら新しいのに換えてるよ。」
妻「いや、あなたが入った後にトイレ入ったら切れてる事あるよ。」
私「たまたま気付かずに換えない事があったのかもしれないけど、しょっちゅうなんてないでしょ!?」
妻「いや、今までに少なくとも3回はそういう場面があったし。」
私「3回?しょっちゅうじゃないじゃん!基本やってるし!」
妻「まあ、しょっちゅうは言い過ぎだけど、そこが問題じゃなくて、何回かやった事は事実でしょ?他にも着た服は洗濯機に入れてって、何回言っても直してくれないし。」
私「いや、たまにでしょ?基本入れてるじゃん。「何回言っても」って、そんな何回も言われた覚えないし。」
・・・こんなやりとりが続くのです。
「しょっちゅう」「何回言っても」「いつも」「毎回」・・・
女性は感情を表現しようとするため、強く言いたいことは、このように過剰な表現を使いがちです。
しかし、男性は冷静に理屈で考えますので、
「いつもではないのに、なぜいつもなんて言われなければいけないんだ!」
「何回言われても出来ないダメ人間みたいな扱いをしている。馬鹿にしている!」
と捉えてしまい怒りがこみ上げます。
これに対し女性は、
「また屁理屈を言って反発してくる・・・そんなところ重要じゃないでしょ!」
「結局男は反省しないし、理屈っぽい言い訳をして謝らない。子供みたい。」
とため息交じりの怒りがこみ上げます。
こうしてお決まりの男女の言い争いが誕生するのです。
なので昨日は2人は少し白熱して、トイレットペーパーの喧嘩をしましたが、結局最終的に、
妻「いつもではない。言い過ぎた。たまにやっていたという事が言いたかった。」
私「たまにやってしまったのかもしれないが、気付かなかった。しかし今後無いように努力する。」
という事をお互いが認め合い、めでたくお互いの怒りは鎮火したのです。
子供に対する気遣いや配慮
母親は子供に敏感です。
特に一番上の子供には神経質なくらいです。
子供が少し熱を出していたり、体が弱っていたりすると母親はすぐに察知します。
男である私はほとんど気づかないので、3人で出かける約束をしていたら、多少子供が風邪気味でも、連れ出そうとしてしまいます。
しかし、妻は「もうすぐ運動会も近いし、風邪を引いたら大変だから・・・」と言って外に出そうとしません。
私としてはせっかくの予定していた休日のお出かけを潰されたくありません。
私「そんなに過保護になりすぎると免疫力が弱くなるよ!多少の風邪くらい大丈夫だよ!」
妻「そんな事言って明日熱が出たらどうするの!?今小学校でインフルエンザが流行ってるんだから・・・。」
私「大丈夫だって!まだ熱は出てないんでしょ?昔は冬でも半ズボンでいるような奴が、風邪ひかなかったんだから。」
妻「でもこれだけ体調悪そうなんだから、風邪の前兆でしょ!風邪引いたら誰が面倒見るの!?大変なんだからね!」
私「そこまで体調悪そうに見えないよ。せっかく〇〇行くの楽しみにしてて、予約もしてるのに・・・。」
妻「そんなの仕方ないでしょ!?子供とどっちが大事なのよ。」
こんな風にお互い少しイライラしながら言い合う事があります。
結局私が折れて、家でゆっくりすることになるのですが、そんな次の日は大抵、本当に熱が出て風邪を引いてしまうのです。
妻「ほら!危なかった。外に出してたらもっとひどかったかもよ。」とチクリと言われます。
しかし本当に無理やり出かけていたら、おそらくイヤミでは済まされないでしょう。
母親の勘は鋭いです。
子供は免疫力が弱いため、子育て中はなかなか気を休めることができません。
特に乳幼児の子育ては、常に気を張っていないといけません。
育児というのは、男が思っている以上に気疲れが大きいのです。
しかしそのおかげで、子供の少しの変化も敏感に感じ取ります。
風邪を引きそうだから、ゆっくりさせようなどという事が分かってしまうのです。
こういう時は、男性は大人しく女性の言う事を聞くのが賢明かもしれません。
「ちょっと聞いてるの!?」
妻は話が好きです。そして長いです。
今日起きた出来事など、1から10まで説明し始めます。
私は、女性は話がしたいし、聞かなければフラストレーションが溜まるという事は理解しているので、何時間でも付き合って聞くようにしています。
それに私はあまり自分から話さないので、もし妻があまり話してくれなかったら、夫婦の会話は少なくなってしまうかもしれません。
そういう意味で、妻が色々話しかけてくれる事は嬉しいし、本当に感謝しています。
しかし、仕事が大変で遅くに帰ってきた日などは、話を聞くのも疲れ、途中で他の事を考えたり、他の事をし始めます。
すると妻は「ちょっと聞いてるの?」と言います。
私が他の事を考えたり、他の事をしているので「うん、うん。そうなんだ。」と相槌が適当になっている事がばれてしまうのです。
男性は仕事から疲れて帰ってくると黙りたくなりますし、静かにゆっくり過ごしたい人が多いです。
それなのに、色々話しかけられるのが疲れる時があるのです。
特に周りの友達との世間話など聞くと、「そんなの、どうでもいいんじゃない?」と思ってしまいます。
しかし、女性からすると会話がコミュニケーションであり、話すことで心の安らぎにもなります。
そして男性は利害関係ばかり考えてしまうため、「近所や友人との人間関係なんてそんなに悩む必要ない」と思ってしまうのですが、女性にとって周りとの人間関係はとても重要なのです。
逆に女性は、「男は黙ってて何考えているのか分からない。」とよく言います。
特に日本人の男性は、「あまりベラベラしゃべるのは男らしくない」という武士道の教えもあって、本当にしゃべらない人が多いのです。
そんな夫に妻は、「ほんとうちの旦那って何考えてるのか分からないわ・・・。」と愛想を尽かしている人が多いのです。
実は男性は、外ではおしゃべりな人も多いです。
仕事のためにコミュニケーションを取るのがうまかったり、おしゃべりが得意な人もいます。
結婚式のスピーチでも長々と喋り続けるおじさんをたまに見かけますよね?
しかしそれは、頑張って自分をよく見せようとしている仕事モードの時なのです。
ですからそういう人でも、家に帰ると大人しくなってしまう方も多いのです。
そうなると、妻としては「外ではあれだけよくしゃべるのに家では大人しい。私と居るのがつまらないの?」と余計不満を抱くのです。
この相違を解消するためには、やはり話し合い、理解し合う以外は解決法がありません。
男性は、きちんと奥さんの話を聞く。そして思っている事はできるだけ口に出して伝えるよう努力する。
奥さんは多少旦那さんに気遣い、疲れている時はあまり話しを長くしない。時間を決める。
などとルールを決めなければ、問題解決はできないでしょう。
特に男性は、面倒くさがって問題に直面するのから逃げようとします。
しかし逃げれば逃げるほど、徐々に奥さんのフラストレーションは溜まり、なかなか溶かすことができない氷へと化してしまうのです。
「もう少し周りに気を使ってよ!」「気を使い過ぎなんだよ!」
男性は外で、家庭の事情などを簡単にしゃべってしまいがちです。
しかし、女性は変な噂を立てられるのではないかと心配で、あまり余計な事を言いたがりません。
私「こないだ近所の〇〇さんに、「お子さん2人目は?」って聞かれたから、「考えてます」って話したよ。」
妻「ちょっと何で余計な事言うの!?」
私「いいじゃん別に。隠すことないでしょ!」
妻「もう!変な風に噂されたらどうすんのよ。」
私「変な噂って何だよ!」
妻「〇〇さんち、子供2人目を考えてるらしいわよって広まるでしょ?」
私「何が問題なの!?」
こんな風になってしまいます。
また近所のコンビニに行く時も、私はスウェットにTシャツのような恰好で行こうとします。
妻「ちょっと、何その恰好!知り合いに見られたらどうするの?もう少し気を使ってよ。」
私「そんなの見られたって問題ないよ。何思われたって関係ないじゃん。何でそこまで気を使い過ぎるの?」
妻「そんなだらしない格好して歩いてること、みんなに言われたらどうすんのよ。」
女性の世界では、おしゃべりが好きなため、何かにつけて噂話をする人がたくさんいます。
そして人々はその噂の対象にならないように気を使っているのです。
女性の方が周りとのコミュニケーションを大切にする分、波風を立てないように細心の注意を払う人が多いです。
しかし男性からすると、そんなの何言われたって問題ないと軽く見てしまうのです。
しかし実際近所づきあい等をしているのは妻です。
ですから、ここは女性の世間を尊重し、最近は妻に従うようにしています。
「汚い!臭い!」
私はちょっと外に着て行ったTシャツを、またタンスに戻してしまう事があります。
ちょっと着たくらいなら大丈夫だと思っているのですが、妻は「一回着たんだから汚いよ。」と言って洗濯機に入れてしまいます。
また、外に出かけている時にバッグを、地面や床などに置いたりすると「汚いから下につけないで。」と言います。
私は正直「別にそんなに汚くないと思うけどなあ。」と思ってしまいます。
またお酒を飲んで寝ると、次の日の朝「寝室が臭い!」と言って怒ります。
私は「その位でごちゃごちゃ言わないで欲しい。」と思ってしまいます。
しかし妻からすると「ちょっと気を使うだけなんだから、その位はやって欲しい。」と思うのです。
汚い物や匂いなどに対して、女性の方が敏感な人が多いです。
女性が敏感に気付く事を、男性はないがしろにしてしまう事も多いでしょう。
しかし、夫婦関係をうまくいかせるためにもそうですが、外で仕事をして他人と関わりあっていく場面でも、妻の意見を取り入れた方が、色々メリットがあるんだと思います。
なぜなら女性の意見は、男には気づけない女性目線の本音だからです。
ですのでできる限り、妻に注意されたことは、直そうと努力しています。
妻に合わせることで、妻にも感謝されてうまくいく
このように私たち夫婦も、他の夫婦と変わらず、ちょっとした事で言い合いになる事もあります。
しかしできる限り話し合って、相手に寄り添って理解し合うことで安心するのでしょう。
私が妻に合わせようと努力することで、妻も私に対する不満が少なくなります。
そして怒りも減ってくるのです。
私も私で、妻の意見に合わせることは、さほど苦痛ではありません。
実際、女性の言っている事は無理難題でもない事が多いのです。
しかし男性はプライドから意地を張ってしまう事が多いのです。
しかし私が直そうとすると、妻が「努力してくれてありがとう。」「直してくれてありがとう。」と感謝してくれるので、プライドは傷つけられずに済むのです。
色々不満をぶつけられた上、それを直しても「やっと直した!当たり前の事だけどね!」などと言われたら、嫌になってしまうでしょう。
やはりお互いが相手を思いやる事が、夫婦関係をうまくいかせるために大事なのです。