お金を稼ぎたい男、お金を使いたい女
誤解を恐れず言いますと、男性はお金を稼ぐのが好き、女性はお金を使うのが好きです。
男性は消費欲求が少ない
男性はお金を稼ぐことにステイタスを感じます。
お金を稼ぐことで周りに認められようとします。
自分を着飾ったり美しく見せたいという欲求は本来少ない人が多く、あるとすれば性的な欲求や、稼いでいる事の証明をしたいのです。
だから男性的な最高のステイタスというのは、いい時計をコレクションして、いい車に乗って、いいマンションに住む事くらいなのです。
それらは自分の内側から求めているというよりも、それによって女性にちやほやされたいという欲求であったり、稼いでいる事をみんなにアピールする承認欲求なのです。
しかし多くの男性は、周りにちやほやされる余裕があるほど稼げるわけではありません。
そんな人たちは、そもそも自分を美しくみせる欲求などありませんから、
オシャレして、肌を若く保って、宝石を身に付けて、いい美容室に行って・・・
などというお金がかかる欲求が少ない人が多いのです。
唯一男性は、時計や車、カメラなどといった精密機械的な物が好きな人が多く、趣味で車などにお金を掛ける人はいますが、ほとんどの人は歳を取るごとにそうした欲求も減少していきます。
また、お金に無縁な男性は、自分の仕事、生き方、信念などにステイタスを感じます。
元々、武士道と言うのは「武士は食わねど高楊枝」というように、お金が無かったとしても、生き様にプライドをもっているのです。
それは、自分の生き様だったり考え方であるため、お金を消費する事とはほとんど無縁なのです。
女性は消費欲求が高い
逆に女性は内側から本能的にキレイに美しく、健康になりたいのです。
カッコいい人に寄って来られるのが目的ではなく、ただ単純にキレイでいたいのです。
その欲求は女性の場合、何歳になっても持ち続けます。
心も体も顔も人間関係も、全てキレイでいるためには、やりたいことや欲しい物も尽きません。
洋服を買って、バッグを買って、靴を買って、高級なインテリアを揃えて、宝石などのアクセサリーを買って、いい美容院に行って、いい化粧品を使って、エステに行って、ネイルサロンに行って、ヨガに通って・・・と消費したい項目が増えるのです。
また五感が男性よりも鋭いため、高級なエステでラグジュアリーな空間を楽しんだり、オシャレなカフェでおいしいスイーツを食べたり、ディズニーランドに行って非日常感を満喫したりという体験を得ることも、男性以上にストレス発散になります。
男性と女性は欲しい物が違う
男性にとって「投資」とはお金を増やすためのものでしかなく、不動産や株などにお金を掛ける人が多いのです。
しかし女性は美や健康、体験や学びといった「自分磨き」にお金を使う事を「投資」と呼び、自分が成長することに積極的にお金を使います。
また、一般的な男性の消費と言って思い浮かぶものは、お酒かギャンブルか車か女性など・・・。
「自分への投資」などではなく「無駄遣いとも言える単なる消費」というべきものが多く、あまり良い物ものは浮かびません。
逆にこれらに興味がない男性は、とても堅実でお金が溜まりやすい人の可能性が高いです。
もちろん旅行が好きだったり、映画が好きだったり、スーツや小物にお金を掛けたり、カメラが好きだったり、人それぞれ好きな物はあるでしょう。
最近は男性でも女性的な側面を持つ方も多いので、洋服や学びや体験に興味を持つ方も多いでしょう。
しかし、いざ欲しい物を列挙してもらうと、欲しい物が意外と少なく、なかなか出てこない人が多いのです。
その反面、女性に欲しい物やしたい事を列挙してもらうと、たくさんの事が出てきます。
ダイエットのためのジムに行きたい、美脚になる整体に通いたい、小顔になる美顔器が欲しい、シミ取りレーザー治療したい、健康のためにサプリやスムージーを定期購入したい、月に1度は高級レストランで食事したい、部屋は築浅の高級マンションに住みたい、インテリアはどこどこで揃えたい、あのブランドの香水が欲しい、1粒ダイヤのネックレスが欲しい、高級ブランドのパンプスが欲しい、どこどこの化粧水を使いたい、高級な美容クリームを使いたい、いざという時のドレスが欲しい、ヴィトンやエルメスのバッグが欲しい、ネイルは毎月行きたい、エステも定期的に行きたい、ディズニーランドのオフィシャルホテルに泊まりたい、海外旅行に行きたい・・・
もちろんすべての女性に、上記の欲求があるというわけではありません。
しかし多くの女性は男性よりも、自分がキレイで居続けたり、素敵な体験を味わったりしたいという欲求を多く秘めている人が多いのです。
我慢する女性が多い
しかしいざ生活を送るとなると、さまざまな事にお金が出ていき、自分たちの事に使えるお金はわずか・・・。
男性からしてみると、これらの消費は我慢できるわけで、女性のそうした欲求を贅沢やわがままだと感じる人も少なくありません。
そして男性と同じ感覚で、そんな贅沢は我慢するのが当たり前と思うのです。
しかし女性は本能的にキレイでいたいのです。
よく「旦那が稼いでくるお金なので、洋服1枚買うのも気兼ねする」という女性の話を聞きます。
そんな状態で本当には窮屈です。
奥さんに女性らしさが無くなってしまう事は、男性にとっても良い事ではありません。
もちろん「決まったお給料で生活してるのに、浪費をする余裕などはない」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、何もすごいお金がかかる事ばかりではありません。
例えば月に1度は2人きりでレストランに行くとか、
数か月に一度は予算を決めた範囲内で、一緒に洋服を買いに行くとか、
たまには子供の面倒を見てあげて、リラクゼーションスパを予約してサプライズで行かせてあげるとか、
そういった体験も女性にとって嬉しいのです。
今はファストファッションでかわいくて安い洋服もいっぱいあります。
リラクゼーションもクーポンなど使えば安く探せます。
お金を使わなくても、男性のそういった気遣いで女性は女性ホルモンが分泌され、いつまでもきれいで明るくいられるのです。
その結果、男性にとっては女性に感謝され、消費よりも大切なプライドが保てるため、円満な夫婦関係にもつながるはずです。