男女が上手くやるコツは、相手に期待しない事
恋愛関係において、もしもこの人と結婚するならばこうであってほしいと期待してしまうのが、男女の常です。
しかしその期待が、時に男女の別れに繋がってしまう事もあるのです。
男女関係を良くするには、お互いが不満を持たない事。
そして相手に不満を持たないようにする一番の近道は、相手に「期待しない」ことなのです。
パートナーは自分ではない
夫婦は、いつの間にか相手の事を自分の事のように期待してしまいがちです。
相手は私と同じように考え、行動してくれるに決まっている。
もし自分と同じ考え方、価値観でなければ、それは間違っている。
それならば相手に変わって欲しいと期待してしまう。
これが相手に対する間違った期待なのです。
変わってくれないという事は、自分に対して愛がないのではないか・・・?
と考え、徐々に男女の心の距離が開いていってしまうのです。
夫婦や恋人で同棲を始めた人たちは、
同棲する上で、料理はどちら、ゴミだしはどちらと役割分担で決めたはずの仕事をやらない。
使ったタオルを洗濯機に入れるようにと、何度言っても置きっぱなしにする。
お酒ばかり飲んで、だらしない。臭くて一緒に寝られない。
掃除や片づけをしておらず、仕事から帰ってくるといつも家が汚い。
家でスマホをいじったり、テレビばかり観て、子供の面倒を見ない。
相手が自分の期待通りに行動をしてくれないと、自分基準で考え「何でこうしてくれないの?自分だったらこうするのに」と期待するのです。
しかし元々生まれ育った環境や性別が違うのですから、相手と自分が違う考えの元で行動しているのは、当たり前の事なのです。
人間はみな、自分の考え方や言動が正しいと思って行動しています。
そして、人もまた自分と同じなはずだと期待してしまうのです。
しかしそれ自体が間違いであり、疲れてしまったり、イライラしてしまったり、別れてしまう原因なのです。
だからこそ、夫婦や恋人がお互いに「相手は相手、自分は自分。どちらも正しい。」と期待せずに割り切ると、イライラはなくなります。
相手に「期待することを止める」ことが重要なのです。
考えや行動は直さなくてもいい
でも一緒に生活する上で迷惑が掛かるのだから、それは直さないと困るんじゃないの?と思うでしょう。
しかし、それは直さなくてもいいのです。他人の言動を直そうとするからこじれるのです。
役割分担で決めた仕事をやらないなら、そのまま放っておきましょう。
それでは自分が気になるなら、自分でやればいいのです。
使ったタオルを洗濯機に入れるようにと、何度言っても置きっぱなしなら、置きっぱなしにしておきましょう。
カビが生えたら捨てて新しいのを買えばいいのです。
もし自分が気になるなら、自分で入れればいいのです。
お酒ばかり飲んで、臭くて一緒に寝られないなら、別の部屋にベッドを移して寝るようにしましょう。
いつも時間を守れない人なら、そういう人だと割り切って、先に行ってしまうとか、早めに待ち合わせる時間を設定するとかして、うまくその都度解決しましょう。
仕事から帰ってくるといつも家が汚いなら、そのまま放っておきましょう。死ぬわけではありません。
家でスマホばかりしていたりテレビばかり観て、子供の面倒を見ないなら、子供が大人になって立派になるという勝手な期待するのを止めましょう。
もし自分が気になるなら、自分が勉強を教えればいいのです。
夫婦で決めた役割分担やルールを相手が守らないなら、期待せずに自分がやればいいのです。
それが不可能で、実質的に重大な損失や不利益があるなら、とっとと別れればいいのです。
つまり自分がイライラする必要はないのです。相手に期待してるからイライラするのです。
多少の事は重大な不利益にはなりません。
「まあいいか。死ぬわけじゃないし。」と考えれば肩の力が軽くなります。
一番よくないのは相手のせいにする事
相手に直してほしい嫌な部分や、やってもらわないと困る部分というのは、自分勝手なエゴであり、相手への依存です。
その中でも、一番よくない期待は「相手は私を幸せにしてくれない」と自分の幸せを相手に依存する事です。
旦那は収入が低くて、休みの日もゴロゴロしている。
私とコミュニケーションを取ろうとすらしない。
結婚前は「幸せにします」なんて言っておいて、幸せになんてしてくれてない。
全然期待していた理想の結婚生活と違う!
そんな女性も多いのではないでしょうか?
また、男性からすると
嫁は結婚してから癇癪持ちで、ちょっとしたことですぐイライラしてため息をつく。
ご飯もろくに作ってくれないし、いつも家でスマホばかりいじってる。
子供も嫁の味方で、私の事を敵のように扱っている。ちっともかわいくない。
家族のために仕事して養っているのに、私の事をなんだと思っているんだ。
こんな生活、全然幸せではない!
と思っている男性は多いかもしれません。
相手のせいで自分が幸せになれない・・・。
このような夫婦は、みなそう思っています。
しかしそれは依存です。男女関係において依存は良い事がありません。
関連記事→結婚しても依存しない夫婦関係は最高
自分が幸せでない原因の多くは、相手ではなく自分にあるのです。
そもそもそんな相手と結婚したり、付き合ったりしたのは、あなたと相手の波長が同じだったからです。
波長が同じという事は、あなたも相手と同じような人間だし、相手に同じように「期待に応えてもらえない。幸せにしてもらえない」と思われてるからぎくしゃくしてるのです。
もし本当に自分と波長が違うというのなら、別れてしまった方がいいのです。
自分が幸せで居続ければいい
相手に幸せにしてもらうのではなく、「自分が幸せ」で居つづけると、相手も必ず変わってきます。
なぜなら、人は「幸せ」に惹きつけられ伝染していくからです。
自分が幸せで居つづけるためには、自分の考え方を変えなければいけません。
人は変えられなくても、自分を変えることはできるはずです。
何があっても幸せな気分で居つづける。
相手や環境がどうであれ、それでも幸せで居つづける。
そして、幸せで居つづけるために「相手に期待するのをやめ、全て受け入れる、受け流す」。
そうすれば自分が変わり、伝染するかのように相手も必ず変わっていくのです。
相手が変わらない場合、自然と離れていく事もあります。
しかしそれはそれで、自分の魂のレベルが1つ上がったからなのです。
人間は同じ波長の人としか一緒にいられません。
今までは相手と同じ波長だったのが、自分が変わったことによって、相手との波長のズレが生まれます。
多くの場合、相手も引き上げられるかのように変わるのですが、相手が意固地になっている場合、自分から去ってしまう場合もあるのです。
でも自分は何があっても幸せで居続けられるので、問題ないのです。
自分が幸せで居つづけるには・・・
相手や環境がどうであれ、自分が幸せで居つづければ、相手も変わるし環境も変わります。
ではどうやったら自分が幸せで居つづけることができるのか・・・。
まず一番は「恐れや不安を手放す」という事です。
何かに不安があったり恐れがあると、人は不幸な気分になります。
そしてそれを周りにまき散らしたり、周りのせいにしてしまいがちです。
そんな人が、恋人や夫婦といった他人と「幸せで分かりあえる関係」になる訳がありません。
そしてやはり「相手に期待しない」ということ。
もっと相手の事を適当に考えればいいのです。
そして相手が自分と合わない部分があれば、そこは無視して自分一人で行動したらいいのです。
例えば旦那さんはアウトドア派で、休みの度に外出しようとしたがるのに、奥さんがインドア派であまり外に出たくなかったとします。
その場合、旦那は旦那で1人で出かけてしまえばいいのです。
奥さんが来ない事にイライラせず、自分の時間を楽しむのです。
また奥さんも家でいたいと思ったら、家でゴロゴロしていればいいのです。
頼みごとを頼んでおいても、いつも忘れてしまうならば、もう相手に頼まず他の方法を考えればいいのです。
自分に賛同しない事は、ほっとけばいいのです。
付き合っていても結婚しても、相手は自分とは違う人間です。
お互い一緒に暮らしているからといって、それぞれ自分の人生なのです。
いくら夫婦や恋人といえど、自分の人生を侵す権利はありません。
自分の人生に付加価値としてプラスやマイナスがあっても、自分の人生を幸せに生きる権利を侵す権利はないという事です。
これは親子関係でも同じです。
子供は親の所有物ではありません。
子供は子供の人生を、幸せに生きる権利があるのです。
相手に感謝をする
放っておくと言うと、悲観的に捉える人もいるかもしれません。
しかし、あなたが相手と上手くやっていこうと考えているなら、嫌な部分を直すように期待しない方がいいという事です。
そして、相手のいい所を考えてみて感謝できる部分、尊敬できる部分を相手に伝えるのです。
何か自分の期待していることをしてくれる部分もあるはずです。
家族のために一生懸命働いてくれる。
子供の面倒を見てくれている。
毎日ゴミ出ししてくれる。
毎晩夕飯を作ってくれている。
それを見つけたら「いつもありがとう」と声を掛けたり、ちょっとしたプレゼントをあげてみてください。
そうすれば、きっと相手も、自分に対して感謝をしてくれます。
相手にとって嫌な部分も、きっと寛容に見てくれるようになるはずです。
そうやって、相手に期待せずに良い部分を褒めていれば、相手も同じように自分に期待せず良い部分を褒めてくれるようになります。
それが波長です。相手が期待に応えずイライラするのは、相手もあなたが期待に応えずイライラしているからなのです。
お互い、自分にそぐわない部分は必ずあります。
しかしそこを変わって欲しいと願っても、他人は変わりません。
自分が行動を変え始めることで、相手も同じように、そのままの自分を受け入れてくれるようになるかもしれないのです。