完璧な人間などいない
ゲーテの名言に
「恋人の欠点を美徳と思えないような者は、恋しているとは言えない」
という言葉があります。
日本にも「あばたもえくぼ」ということわざがありますよね?
人間には長所がある分、それをひっくり返すと短所、欠点になります。
いつも強くて頼りになる人は、自分が間違ったことをすると厳しく怒ってくるかもしれません。
いつも優しくてニコニコしている人は、何かトラブルがあっても気弱で頼りなく見えるかもしれません。
また、女性でもきっちり家事をこなしてくれるのはいいけど、まじめすぎてつまらない人もいれば
いつも明るくて楽しいけれど、家ではいつもゴロゴロしてて家事もしない人だっています。
ロボットみたいに全て完璧な人などいないのです。それはあなただって同じです。
欠点なんて誰しもみんな持っているのです。
しかし自分は棚に上げて、相手の欠点ばかり目に行ってしまい、「なぜ欠点を直してくれないの?なぜ変わってくれないの?」とお互いがなってしまい、最悪離婚になってしまうのです。
離婚は相手の欠点が気に入らないから
離婚理由で上位を占める「性格の不一致」「価値観の違い」というのは、物事に対する考え方や行動が合わなくて、相手に対してイライラするからです。
本当は欠点ではないのに、お互いがその部分を相手の欠点だとみなし、欠点を直してほしいという願望が生まれ、それが何年経っても解消されないために離婚するのです。
お互いが似たような長所を持ち、似たような欠点を持っていれば、離婚にならずに済んだかもしれません。
しかし、その欠点がお互い違い、なおかつそれをお互い受け入れられない場合、「性格の不一致」「価値観の違い」と言って別れてしまうのです。
もちろんどうしようもない欠点だらけの男や女もいます。
暴力をふるう、浪費癖がすごい、嘘をつく、お金に汚い、人を欺くなど人間としての人格が疑われるような行為は、確かに欠点です。
しかし、もしその人を本当の意味で愛しているのならば、その欠点も愛する事が出来る人でないと結婚生活は続きません。
ダメ男ばかり愛してしまう女性もいますが、それは母性本能であって、夫婦の愛ではないのです。
どんなタイプが好きなのか?
あなたの好きなタイプはどんな人ですか?
優しい人ですか?まじめな人ですか?物静かな人ですか?おしゃべりで明るい人ですか?
まずは相手の欠点や短所を考えず、長所やいいところを見てみましょう。
その長所が、一緒にいると落ち着いたり、楽しかったりと、ポジティブな感情になるのであれば、相手との相性はいいでしょう。
欠点もまるごと受け入れられるように、すこしずつ考え方を変えていくべきです。
相手の長所より短所や欠点ばかりが目につく人は、もしかすると相性が悪いのかもしれません。
つまりあなたの本当のタイプではないということです。
自分の中でどんな人がタイプなのか、一緒に居て楽しいのかを考えてみてください。
しかしもし、あなたがどんな人と付き合っても、相手の欠点ばかりに目が行ってイヤになってしまうのならば、あなたの内面に問題があるのかもしれません。
2000年前からの教え
もしも今の相手と結婚するのであれば、これから何十年とともに一緒に過ごす相手です。
欠点が許せないのであれば、うまくやっていく事はできないでしょう。
キリスト教の教えでも「人を赦(ゆる)しなさい」と言います。
人類が平和にやっていくためのコツは、2000年も前から言われ続けているのです。
相手に不満を持つのではなく、自分が相手をどれだけ許せていくか・受け入れていけるかが、結婚生活をうまくいかせる上で大切なのです。
男性と女性は脳が違いますから、同じ事象に対しても「何でそんな事で意地張って謝ってくれないんだ」と一方が思っていても「何でそんな事でいちいち怒ってくるんだ」となって、お互いが理解しあえず喧嘩になってしまいます。
そんな時にお互いが、「確かにそんなに責められたら、嫌になって逆に謝りたくないかもな。」「確かに相手を傷つけたのは事実だよな」とお互いが許し合えれば、素直にお互いがごめんと謝れるはずです。
また、相手はこんな人なんだと理解し受け入れるのも大切です。
例えば旦那さんが仕事をバリバリしてお金を稼ぐタイプだとします。
しかし、家にはほとんど帰ってこないし、子供の面倒もみません。
この人はそういう人なんだと受け入れて、「旦那がいない時は自分の人生を楽しめばいい」と割り切って、受け入れられればうまく続くでしょう。
しかし、そんな生活は耐えられないという女性は結婚が続かないでしょう。
許せない相手とは別れましょう
だからと言って何でも許していたらいいというわけではありません。
世の中には、付き合い始めは優しかったのに、一緒に住んだとたんに働かなくなったり、お金を無心し始めたり、自分勝手なことばかり言って来たり、嘘ばかりついてきたり、暴力を振るって来たり・・・
という人間もいます。
そんな人間としての誠実さに欠けるような人とは、お別れした方が賢明です。
特に女性は、母性本能からそういうダメな男性が放っておけなくなってしまう場合があります。
私が何とかしてあげなければ・・・。
しかし、あなたが全て我慢して、あなたが働きつめて相手を養っていく覚悟がなければ、上手くやっていく事はできないでしょう。
あなたの素晴らしい人生を、そんな道義から外れた人間に捧げてしまうのはもったいないのです。