悲劇のヒロイン

悲劇のヒロイン症候群といって、いつも自分を不幸でかわいそうなヒロインに仕立てあげる人がいます。

自分の不幸をアピールすることで、人の注目を集めたり、同情されたいのです。

 

元々は女性に多い性質ですが、最近では男性でも「悲劇のヒロイン」になりたがる人が増えています。

悲劇のヒロイン依存症の特徴

自分の不幸話に、一見周りは同情してくれるように見えますが、こういう人と居るのは居心地が悪く、いつの間にか人は離れていきます。

 

自分では意識的にやっているわけではなく、すでに無意識レベルでそういう話し方になってしまっています。

 

なので、なぜ人が離れていくのか気付かない人も多いのです。

 

そんな人の特徴を5つまとめました。

1.うまくいかなかった事は、全て周りのせいにする

自分は頑張ったのに、環境のせいでダメになった。

あの人さえいなければ、私はうまくいっていた。

 

身の回りで起きた上手くいかなかったことを、すべて悲劇にしてしまいます。

かわいそうで大変な自分を演出して、周りの注目を集めたがるのです。

 

いつも周りは加害者で、自分は被害者に仕立てて話します。

 

恋愛や婚活でも、すぐに誰かのせいにするため、なかなかうまくいきません。

2.笑顔が少なく、雰囲気が暗い

不幸を演出したいので、常にネガティブな自分を演出します。

 

そんな人は笑顔が少なく、暗い雰囲気を醸し出しています。

 

暗い雰囲気をすることで「どうしたの?」と心配してほしいのです。

 

しかし、誰かの噂話や皮肉、悪口を言う時は笑ったり楽しそうに話したりします。

 

3.ポジティブな話をしても、ネガティブに返してくる

こちらが励まそうと思って、「大丈夫だよ」などとポジティブに言っても

「いやあ、そうは言ってもね」

「でも、なかなか難しいですよね」

「どうせ私なんかどうでもいいの」

などと否定ばかりしてきます。

 

また「この世からいなくなりたい」など、周りを脅かすような言動をつぶやいたり、自虐的に苦労話をアピールしたり、ネガティブな内容で人を振り向かせようとするのです。

 

不幸でかわいそうな私に、もっと心配してほしいのです。

4.心のどこかで不幸を求めている

自分が不幸な悲劇のヒロインでいることに酔いしれてしまい、本人はそう思っていなくても、不幸が起きることを心のどこかで望んでいます

そして不幸が起きると「ほらね!」となるのです。

 

こういう人は幸せな事が起きてもあまり喜びません。

 

幸せな事が起きようとしても、自らそれを手放そうとする人もいます。

 

もし幸せな事が起きても、悪い側面ばかりを見つけて、ネガティブに、不幸に捉えて話します。

 

不幸になって周りの人に同情されたり、励まされたりするのが快感になってしまっているからです。

 

こういう人は負の連鎖で、実際に悪い出来事から抜けられなくなってしまうのです。

5.人の気持ちが分からない

悲劇のヒロイン症候群は、「自分が1番」のナルシストタイプが多いため、あまり人の気持ちが分かりません。

 

人の苦労に同情もしないし、大変な事が起きていても何とも思わないのです。

 

そして、誰かに不幸な事や大変な事があっても

「そんなのは大したことないって。」

「自分も以前そういう事があったよ。」

「私の時はもっと大変だったんだから。」

人の不幸に対抗して、さらに自分の不幸をアピールしたがります

悲劇のヒロインは結婚できない

悲劇のヒロインは、精神的に不安定だったり、自分に自信がない人が多いです。

 

 

自信がなく、プラスのことで自分をアピールすることができないため、不幸な話で同情を買って、人を惹きつけようとするのです。

 

しかし何かにつけて不幸に持っていく人が、誰かとお付き合いしたり、結婚したりしてもうまくいくはずがありません。

 

最初は相手も同情して話を聞いてくれるかもしれません。

しかしそのうち相手は「この人は何かにつけて自分が被害者になろうとする」という事に気づき離れていきます。

 

ネガティブな話ばかりしてくるのは、居心地が悪いですし、自分も加害者にされたらたまらないと思うからです。

本当は認めてもらいたい

こういうタイプの人は、本当は人に認められたり、手を差し伸べてもらったり、かまってくれるのを待っています。

 

しかしポジティブな事で、結果を残したり、おもしろい話をしたり、相手が喜ぶような事をしたりして、人に注目された経験がないのです。

そういう人が、ネガティブな言動をした時に人にかまってもらえたという経験をすると、「こうすればかまってもらえるんだ」という事が分かって、そこから抜け出せなくなってしまうのです。

 

しかし、そんな人は誰とも深く信頼関係を結べません。

 

悲劇のヒロイン症候群は自覚症状がない方も多いです。

 

少しでも思い当たる節がある方は、もっと普段の自分の言動を見つめ直してみましょう。

 

そしてきちんと向き合って直す努力をし、自分が幸せになる事で素敵なパートナーを引き寄せましょう。