なぜ男は「ごめん」が言えないの?

よく女性に、「明らかに彼が悪いのに絶対謝ってくれない。」

「いい訳ばかりしてくるので、こちらが怒り口調で言うと逆ギレしてくる。」

「謝ってよ!と言うと余計意地になって頑なに謝らない・・・。」

「それでもしつこく怒ると「あー、悪うございました!ごめんなさい!これでいいんでしょ!」なんて余計腹の立つ謝罪をしてくる・・・。」

というような相談を受けます。なぜ男は謝れない人が多いのでしょうか?

謝る事は負けを認めること

女性は自分に気づかってほしい、共感してほしいだけ。

でも男はプライドがあって、謝る事は負けであるかのように捉える。

 

こんな考え方や感情のズレから、よくある男女の喧嘩になってしまうのです。

 

男性からすると、簡単な「ごめん」は言いやすいです。

例えば足を踏んじゃった。ちょっと遅刻してしまった。女性側もそんなに怒っていない時なら、簡単に「ごめん」が言えます。

 

しかし女性が怒るような事態になればなるほど、簡単に「ごめん」が言えなくなります。

ますます言い訳したり弁解したりしようとして、謝らなくても済むように理解を求めます。

 

女性からしたら「何で?」ですよね?

謝らないのは完全に男のプライドです。自分に否を認めるのが嫌なのです。

謝らない若者が増えている

最近、社会人の若者が謝らないというのを良く耳にします。

 

会社に入って社会人であるというのに遅刻をしても頑なに謝らない。

自分のミスでトラブルが起きても謝らない。

怒っても「まあ、確かにそこは自分が悪いと思います。でも・・・」

と「でも」がついて返ってくる。そしてあまり怒りすぎると辞めてしまう・・・。

 

教育の専門家の本に書いてありましたが、これは親の過保護すぎる甘やかしを受けて育った1人っ子に多いそうです。

中国でも、一人っ子政策と経済の発展によってもたらされた、過保護に育てられた1人っ子は「小皇帝」と呼ばれており、とにかくプライドが高く、社会に出てもついていけないという現象が起きているようです。

 

人に頭を下げて負けを認めたくないというプライドによって、「ごめんなさい」が言えないのです。

女性はただ自分の気持ちを分かって欲しいだけ

女性は共感を求める生き物です。

相手がどんな気持ちかを察して、相手が言って欲しい事を言える能力が男性よりも高い方が多いのです。

 

だから自分だったら素直にごめんという場面で、男性が謝らないという事に

「ただ謝って欲しいだけなのに、そんな事もできないの?私の事なんだと思ってるの?」

と思ってしまうのです。

 

「ごめんって言ってくれればすぐに許せるのに。そんなひどくて難しい要求してないじゃない。

そんな簡単なことすら私のためにしてくれないの?」と余計怒りの感情が湧いてきてしまいます。

男性には土下座要求されているように聞こえる

男性は女性に「謝って!」と言われると、なぜか土下座でもさせられるような気分になります。

土下座させられて、さらに頭を靴で踏みつけられるような屈辱的な気分です。

自分のプライドも何もかも捨てて、自分を否定しまくって謝らなければならないような心情になってしまうのです。

男性が謝れるようになるには

昔だったら、頑固おやじは自分が悪くても一切謝らないで済んだのかもしれません。

それは時代の風潮で、女性が我慢してきたことなのです。

 

しかし今の時代、やはりここは男性が折れる場面ではないでしょうか?

女性に「男は謝れない生き物だから、許してあげて」というのもおかしな気がしますし、

うっぷんは溜まっていくでしょう。

 

ですからやはり、男性は女性の気持ちを理解しなければなりませんし、

女性は男性に「女性とはこういう生き物だ」と教えてあげるしかありません。

 

そして男性は、自分が悪い事をしたのなら、素直に冷静になって「ごめん」が言えるようになるよう、

少しずつ努力していくべきです。

 

もし喧嘩になってしまったら、一旦「ちょっと待って。5分時間をくれ。」と言って

違う部屋や違う場所に行ってください。

そして5分くらい冷静になって考えましょう。

 

確かに自分が悪い所があった。そして女性は自分に屈辱を与えるつもりではなく、

気持ちを確かめて共感してほしいから「ごめん」と言って欲しいんだ・・・。

と考えてください。

 

そうすれば冷静になって彼女の元に戻り「ごめん」が言いやすくなります。

 

もしかすると感情が高ぶった女性は

「何よ、今さら・・・遅いわよ」とか「何がごめんなの?何に謝ってるの?」などと挑発してくるかもしれません。

 

しかし、それは本当に自分の事を思って謝っているのか確かめたいのです。

 

ですから「なんだよ!ちゃんと謝ったのに!」などと逆上したら、

「やっぱり薄っぺらい謝罪だったんだ」と思われてしまいます。

 

ですからプライドの怒りをグッと抑えて

「冷静になって、確かに俺が悪いから謝らないといけないって思った」と伝えましょう。

 

日常的に謝る事が出来るようになれば、自然とごめんが言えるような人になりますし、こうした喧嘩はなくなっていくはずです。

そうなれば決してプライドのない男などではなく、誰からも誠実な男性と思われるようになるでしょう。