察せない男と、察してほしい女

一緒に住んでいるカップルや夫婦の女性側から、よくこんな愚痴を聞きます。

「本当に男って、言わないと何もやってくれないし、言ったら言ったで嫌々対応するし・・・。子供かよって思う。

私が風邪の時もね、体がしんどくて辛くて横になっているのに、平気で「今日ご飯まだ?」とか聞いてくるの。

無神経すぎて頭来るわ。

こないだも私が洗い物で手が塞がってるの分かってるのに、ピンポンが鳴っても出ようとしないし・・・。

「何で出てくれないのよ!」って言ってやっと、ぶつくさ言いながら出るんだからさ。」

 

そんな時女性は「言わなくても察してよ!普通わかるでしょ!」と思います。

しかしこの「普通」は女性に備わっている普通であって、男性はこの察する能力が乏しいのです。

 

だから男性は「言って欲しい。説明して欲しい。そうすれば分かる。」のに対し

女性は「察してほしい。気付いてほしい。言わなくても分かって欲しい。」のです。

 

風邪で辛い時も「風邪で体調が悪くて・・・」と言ってもらえれば、男性は「大丈夫?」とちゃんと心配してくれます。

何も「風邪だろうとなんだろうと、ご飯早くしろ!」と言いたい訳ではないのです。

 

しかし女性からすると、気づいてくれない時点で「この人は私が風邪を引いてても何とも思わない、冷たい人」扱いになってしまうのです。

 

ピンポンに出ない時も、女性に「何で出てくれないのよ!」と言われると、

男性は「言われなきゃわかんないし。何で最初から怒るんだよ。先に言われればちゃんと出るのに。」

と思っています。

 

しかし言う前に察してほしい女性からすると、言う時点で怒りがすでに込み上げているのです。

同棲カップル・夫婦によくある喧嘩

男女の喧嘩の多くはこんな感じです。

「ピンポーン」

ゴロゴロしている男性、洗い物をしている女性。

・・・5秒経過。

女性「ちょっとピンポン鳴ったでしょ!!早く出てよ!!!」

男性「あー、わかったよ、なにキレてんだよ。ぶつくさ・・・」

ピンポン対応後

女性「ちょっとさあ、なにキレてんのってキレさせてるの自分でしょ?何で洗い物してるの分かってるのに出てくれないの?」

男性「そんなの分からないよ。」

女性「分からないわけないじゃない、隣で洗い物してるんだから。音だって聞こえてるでしょ?!」

男性「そんなの気づかないよ!いきなり怒らないで、普通に「誰か来たから出て」って言えばいいだろ」

女性「気付かないってことないでしょ?大体なんで私がいちいち頼まないとできないの?子供じゃないんだから自分で気付いて対応してよ。そのくらい。」

男性「ちょっとボーっとしてただけだろ。別に意地悪で出ない訳じゃないだろ!気付かないだけで言われたらちゃんとすぐに出るだろ!いちいち怒るなよ。何で女ってそんなことですぐイライラするんだよ。」

女性「イライラする前に気づいてくれないからでしょ!忙しいのに何で何もしてくれないの?」

男性「何もしないってなんだよ。しょっちゅう家事手伝ってるだろ!大体お前が忙しいかなんて、言ってくれなきゃ分かるわけないだろ!」

女性「見れば分かるでしょ!洗い物で大変なのくらい!」

男性「分かんないよ!」

女性「何でそのくらい察してくれないの・・・。あなたって本当いつもそう!」

男性「いつもって事ないだろ!気づくときは気づくだろ!」

・・・

こんなやり取りが続きます。

頼まれればやる男性と、頼まなくてもやって欲しい女性

男性は言われれば、頼まれればちゃんとやります。

しかし言われてもいないのにいきなり「何でやってくれないの!?」と怒られると、イラッときます。

「説明もしないでやって欲しいなんて虫が良すぎる。それで怒るってどれだけわがままなんだ!」

と思ってしまうのです。

 

しかし女性は、いちいち説明しないと動いてくれないなんて、どれだけ鈍感なんだ!子供すぎる。

と思ってしまいます。

 

男性はそもそも女性が髪を10センチ切っても気づかないのです。

相手が落ち込んでるとか、怒っているとか、忙しいとかは、やはり分かりにくいのです。

それは狩猟をする上で、多少の変化に動じない精神を持って生きなければならなかった、太古からのDNAなのかもしれません。

その一方女性は変化に敏感です。

やはり子供を育てるのは太古から女性の役割でした。

ですので免疫力の弱い子供の、ちょっとした容態の変化にも気付けるよう敏感なのです。

女性は気づいて欲しい、男性は言って欲しい

我が夫婦もそうです。

子供がちょっとでも熱いと、気づいて体温計で測ります。

そんな時は、やはり大体熱があるので学校を休んで病院に行きます。

しかし男性はそんな変化に気づかないので、そのまま学校に行かせようとします。

「そこまで過敏にならなくても、多少の熱なら学校くらい行けるだろ」くらいにしか思いません。

しかし女性からすれば「そこが甘い。もし大変な病気だったらどうするの!?」となるのです。

女性は気付いてほしい。男性は言って欲しい。

ここはお互い相容れない部分なのかもしれません。

しかしここはうまくいくために、お互い妥協しなければなりません。

女性は「何で気づいてくれないの?」という憤りを抑え、男性は気づけないんだと理解すべきです。

男性は「何で言ってくれないの?」という憤りを抑え、女性は察して欲しいんだと理解すべきです。

お互いに少しでも分かりあう事が、夫婦生活においては重要なのです。